京都府立京都学・歴彩館
東寺百合文書WEB

百合百話 (ひゃくごうひゃくわ)

「京都新聞」2016年9月24日付22面記事を転載

消えた一通の文書           

(上島有:京都府立総合資料館元古文書課長・摂南大学名誉教授)

 

 

2万点3万通という膨大な「東寺百合文書」を整理・管理していますと、あまり公にはなりませんが、裏話もあります。

 

百合文書の整理を始めて5、6年たった頃、1通の文書があるべき場所に見当たりませんでした。その箱を点検しましたが見つかりませんでした。

おそらくどこかに紛れ込んだのだろうと、全員が進めていた目録作業をストップして「い函」から百箱の文書を一点ずつ並べて点検することにしました。

 

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81.東寺の禁制

2019-02-20

第73話」では、永禄11(1568)年9月日の日付をもつ織田信長禁制 (せ函 武家御教書並達 86)を取り上げ、信長の上洛について考えてみました。このほかにも東寺には多くの禁制が伝わっています。 永禄8(1565)年10月11日の日付をもつ一乗院覚慶禁制 (せ函 武家御教書並達 85)は、織田信長禁制の3年前のものです。この年5月19日、13代将軍足利義輝が三好三人衆、松永久秀らにより殺害され、その時に南都興福寺の一乗院門跡にいた弟の覚慶(後の足利義昭)は松永久秀により幽閉されました。覚慶は、7月28日の夜に一色藤長、細川藤孝らの協力により南都から脱出し、近江国甲賀郡和田に逃れました。その後11月21日に野洲郡矢島の少林寺に移ります。禁制はこの間に、飯川信堅、細川藤孝、一色藤長らの名前で出されました。

 

せ函武家御教書並達85号 一乗院覚慶禁制

せ函武家御教書並達85号「一乗院覚慶禁制」永禄8(1565)年10月11日

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第70話と第78話の2話、桐箱のペーパークラフトを紹介しました。
「いつか木で再現してみたいね。」なんて話をしていたら、ついに木の箱が現れました!

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「京都新聞」2016年8月27日付24面記事を転載

慎重論の中での府購入            

(上島有:京都府立総合資料館元古文書課長・摂南大学名誉教授)

 

右:「ケ函」に入っていた東寺百合文書の一部

左:「テ函」に入っていた文書

 

前回は、京都府の東寺百合文書購入当初の全体の「晴れ姿」をご覧いれましたが、今回はそのうちの「ケ函」と「テ函」の2箱を掲載しています。中世そのままの百合文書でいかにも迫力のある写真です。残念ながら、もはや百合文書にはこのような素晴らしい姿は全くみられませんが、百合文書の整理はこのような状態から始まったのです。

 

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2018年9月15日から11月11日まで京都府立京都学・歴彩館で開催した「平成30年度東寺百合文書展 中世の古文書が近代によみがえる!」が終了しました。たくさんの方のご来場、ありがとうございました。

 

会場で配布していた解説と、展示ケース内壁面に掲示していた年表パネルの文章を公開していますのでぜひご覧ください(いずれもpdfファイルです)。

 

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前回、「70.百合文書を作ってみよう!その1(ペーパークラフト編)」では、百合文書の桐箱のペーパークラフトを紹介しました。

おかげさまで、来館者のみなさまから「作ったよー!」、「友達に紹介したよ!」などと嬉しい報告いただきました。

桐箱のペーパークラフトを作ってくださったみなさま、本当にありがとうございます♪

今回はまだ紹介していなかった、より本物の桐箱に近い形のペーパークラフトの作り方を紹介していきたいと思います!

※ペーパークラフトは、本物の桐箱の1/5の大きさになります。


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2018年9月15日から11月11日まで京都府立京都学・歴彩館において「平成30年度東寺百合文書展 中世の古文書が近代によみがえる!」を開催しています。
京都府立京都学・歴彩館が開館してはじめての国宝・東寺百合文書の展示です!

 

今回の展示では、教科書にでてくるような歴史上の大きな出来事や有名な事件が、東寺百合文書のなかにはどうあらわれているのかを紹介するとともに、江戸時代には桐箱に納められて宝蔵に置かれたままだった東寺百合文書が、明治になって近代的な歴史学研究の史料としてよみがえり、研究に使われるようになる、その過程がわかる資料も展示します。

 

10月9日(火)で前期が終わりましたので、会場で配布していた前期分の解説を公開しています。→東寺百合文書展示前期分解説文(pdfファイルです)

10月13日(土)からは文書を入れかえて後期の展示をおこなっていますのでぜひご来場ください。

 

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2018年9月15日から11月11日まで京都府立京都学・歴彩館において「平成30年度東寺百合文書展 中世の古文書が近代によみがえる!」を開催しています。
京都府立京都学・歴彩館が開館してはじめての国宝・東寺百合文書の展示です!

 

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9月15日(土)から、京都府立京都学・歴彩館でははじめての東寺百合文書展を開催します。下の写真は、その準備をしているところです。

 

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今回の展示では、日本史の教科書にでてくるような出来事や事件が、東寺百合文書のなかにはどうあらわれているのかを紹介します。展示ケースの壁面に見えているパネルはその小道具です。

 

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廿一口方(にじゅういっくかた)・十八口方(じゅうはっくかた)・学衆方(がくしゅかた)・鎮守八幡宮方(ちんじゅはちまんぐうかた)・最勝光院方(さいしょうこういんかた)・宝荘厳院方(ほうしょうごういんかた)・不動堂方(ふどうどうかた)・植松方(うえまつかた)など、東寺には様々な僧侶の組織があります。

 

組織の人員は、廿一口方が供僧一臈(いちろう(最上位の僧侶のこと))を含む二十一人の供僧で構成されているほか、学衆方は二人の学頭(がくとう(学事を統括する僧侶のこと))を含む十六人の学衆、鎮守八幡宮方は三十人の鎮守八幡宮供僧というように組織ごとに異なり、一人の僧が別の組織に重複して所属する場合もありました。

そのなかでも、廿一口方は最も重要な組織として位置付けられています。

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お問い合わせ先
京都府立京都学・歴彩館

京都市左京区下鴨半木町1番地29

電話番号:075-723-4831

URL :
http://www.pref.kyoto.jp/rekisaikan/
E-mail:
rekisaikan@pref.kyoto.lg.jp

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