京都府立京都学・歴彩館
東寺百合文書WEB

百合百話 (ひゃくごうひゃくわ)

80.百合文書をつくってみよう!番外編 ~柿渋を塗ってみた~

2019-01-31

第70話と第78話の2話、桐箱のペーパークラフトを紹介しました。
「いつか木で再現してみたいね。」なんて話をしていたら、ついに木の箱が現れました!

 

とある日、当館職員のIさんが杉でできた1/1サイズの箱を持ってきました。
元大工の叔父様が作ったそうで、さすが木というのか、紙やダンボールでは出せない重厚感があり、とても精巧に作られていました。

また箱を持ち上げた時なかなかに重たかったので杉箱の重さを量ってみると約5kgあり、本物の百合文書の桐箱が3.12kgなので2kgほど重いことになります。

 

この箱をどう活用しようかとIさんと悩んでいたら、副館長から柿渋を塗ってみたらどうだといわれました。
桐箱について第21話で紹介していますが、桐箱は下地に柿渋を塗りその上から漆を塗っています。

そこで今回は桐箱のように杉箱に柿渋を塗ってみることにしました。

 

 

 

このペットボトルに入っている液体が柿渋です。なんともいえない香りでした・・・。
柿渋には防腐・防水作用があり、塗料としてだけではなく染料や薬としても使用されています。
柿渋にふれる機会もなかなかないので休憩時間に他の職員も誘って、ペットボトルに入っている量を使い切るまで塗ってみました!

 

 

 

1回目

 

参加者コメント

「柿渋を塗ったら意外と色が薄かった。」

「楽しかった!このような塗る作業が好きだったことに気づいた。」

 

 

2回目

 

 

 

 

参加者コメント

「もっと塗りたかった!」

「桐箱の色にするまでいったいどのくらいかかるのだろう…」 

 

 

3回目

 

参加者コメント

「下地が塗れているので、柿渋のしみこみが早かったように感じた。」

「柿渋がさらさらしていて垂れやすかったので、塗るのが難しかった。」

 

 

4回目

 

徐々に柿渋の香りが部屋中に…

 

 

5回目

  

 

6回目

  

 

だいぶ色が深くなってきました。 

 

 

7回目

 

 

   

計7回塗ることができました。

内側に貼っていた紙をはがすと、元の木の色と柿渋を塗った面の色との違いがはっきりわかりますね。

 

 

  

 

百合文書の桐箱と同じように麻縄で縛ってみました。本物の桐箱に少し近付いたでしょうか?

このあと、漆を塗り300年熟成させたら桐箱と同じような色合いになるのかもしれませんね!

 

※現在、杉箱は京都学ラウンジで展示中です。ぜひ見に来てください♪

 

伊藤実矩(資料課)

お問い合わせ先
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京都市左京区下鴨半木町1番地29

電話番号:075-723-4831

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